ギャンブルを辞めたいのに辞められない…
となっている方がこの記事にたどり着いているのかなと思います。
遊びや趣味として始めた人もいるでしょうし、ギャンブルで稼いでお小遣いを稼いでやる!ぐらいの方もいれば、がっつりギャンブルで生計を立てていくぞと意気込んで始められた方もいらっしゃると思うので、動機はきっと様々かと思います。
ギャンブルを辞めようと思ったきっかけは何ですか?
このきっかけによってはギャンブルをやる日々に戻ってしまうのかなと思います。
大事なのでここでよくギャンブルのきっかけを考えていきましょう。
借金額が増えてきてしまってそろそろ生活が厳しい…
家族がいるのだが、家族に迷惑をかけてしまった… 等
理由は様々でしょう。
そもそもギャンブルを辞められないのは自分の意思が弱いからなのでは!?と思われている方もいるのかなと思います。
ギャンブルが辞められないのは意思のせいだけじゃない可能性もあります。
ギャンブル依存症
って聞いたことありますか??
もしかしたらギャンブル依存症の可能性もありますので、ギャンブル依存症についても解説していきましょう。
1、ギャンブル依存症とは?
ギャンブル依存症とは、ギャンブル等にのめり込んでコントロールが出来なくなる精神疾患の一つです。これにより、日常生活や社会生活に支障が生じることがあります。
例えば、うつ病の発症するなどの健康問題や、ギャンブル等を原因とする多重債務や貧困といった経済的問題に加えて、家庭内の不和などの家庭問題、虐待、自殺、犯罪などの社会的問題を生じることもあります。
ギャンブル等依存症は、適切な治療や支援により十分な回復が可能です。
ギャンブル依存症は1970年代後半にWHOにおいて「病的賭博」という名称で正式に病気と認められています。
借金をしてもギャンブルをやり続ける状態はかなり病的な状態になっていることも考えられます。
ギャンブル依存症の方の特徴を以下にまとめます。
自分に当てはまるかを考えながら見てみて下さい。
・お金を貯めることが出来ない
・イライラする
・荒っぽい
・落ち着きがない
・ギャンブルの負けをギャンブルで取り返そうとしている
・ギャンブルを中心とした生活サイクルになっている
・周囲の人に嘘をついてでもギャンブルをする
・ギャンブルの為に借金をする
・いつもギャンブルのことを考えている
いかがでしょうか?
該当する項目はありましたか??
該当することが一つでもあった方はこの後のギャンブル依存症チェックを活用してみて下さい。
また、消費者庁がギャンブル依存症についての対応をまとめているサイトもありますので、ご本人やご家族の対応についてもよかったらお読みください。
上の「消費者庁」をクリックするとリンクに飛ぶことが可能です。
2、ギャンブル依存症診断
【チェック項目】
※YESかNOで回答してください。
・ギャンブルをしたいために、仕事など大切なことを後回しにしたことがある
・自分がギャンブルをしているがゆえに家庭、家族との関係が悪くなっている
・ギャンブルをしているため周囲の目が気になる
・ギャンブルで負けると自分を責めてしまう
・ギャンブルで借金は返せる
・ギャンブルによって、何か上を目指そうという気持ちを低下させている
・負けるとすぐに次のギャンブルのことを考えてしまう
・勝つとまたギャンブルをしようと思う
・持っているお金がなくなるまでギャンブルをしてしまう
・ギャンブルのために借金をしたことがある
・ギャンブルをするお金を作るために、他のことにお金を使わない
・ギャンブルをするお金を作るために、大切なものを処分してもいい
・家庭よりもギャンブルのほうが大事だと思ったことがある
・予定よりも長い時間ギャンブルに費やすことが多い
・ストレスや悩みを解消したいと思ってギャンブルをしたことがある
・多少グレーな方法でもギャンブルのために借金してもいい
・落ち込むことや切ないことがあるとギャンブルをしたくなる
・ギャンブルのことを考えると眠れなくなる
・ちょっとツキがあるかなと思うとギャンブルをしたくなる
・ギャンブルに負けて自殺したいなと思ったことがある
更に詳しく依存症かどうかを確認するためにもよかったら病院が出しているこちらのチェックもしてみて下さい。
3、ギャンブル依存症だと気づいたら?
依存症の治療は、心理療法、社会資源の活用、場合によっては薬物療法など包括的な支援が受けられます。
4、ギャンブル依存症とその効果
ギャンブル依存症は、アルコール依存症や薬物依存症のように病院に入院して治療することがあります。ただ、ギャンブル依存症はは心の病気なので、退院してからの治療が大切です。
(1)投薬治療
薬による治療が行われますが、薬によってギャンブルが治るわけではありません。患者の状態を見ながら、症状を緩和させるため適切な薬が投与されるだけです。
例えば、ギャンブルのことを考えて眠れなくなる場合には睡眠薬が投与され、うつ状態であれば安定剤や抗不安薬などが投与されます。
他にも、ギャンブルへの欲求を減弱させて、ギャンブル行為を減らす効果が示されている研究段階のお薬などもあるようです。
(2)カウンセリング
ギャンブル依存症の治療にはカウンセリングは必要ですが、根本的な治療をするにはギャンブルの習慣を改善する以外にありません。カウンセリングは継続することで効果が表れるので、途中でやめてしまってはキャンブル依存症を治療・改善することができなくなってしまいます。
カウンセリングを受ける場合は継続しましょう。
治療結果を左右する3つの要因の評定も必要だと言われています。
・ギャンブルに関連する認知の歪み
・ギャンブル行為を制御することに対する自己効力感
・変化に向けての準備状態
さらに言うと、対人関係、家族関係、職場環境といったギャンブル依存症を取り巻く環境から利用可能なりソースは同定するべきです。
ギャンブル依存症に効果があると言われている治療方法は以下の2つがあげられます。
・認知行動療法
・動機付け面接法
a、認知行動療法
人間に認知(思考や物の捉え方)を変化させることにより、行動や感情、問題の修正していくカウンセリングの一つです。
認知行動療法はうつ病や不安障害、恐怖症などの精神疾患に対して非常に効果のある方法です。また、近年ではパーソナリティ障害や統合失調症、発達障害、アダルトチルドレンといった精神障害にまで範囲を広げて、適用できるようになっています。さらに精神障害に対してだけではなく、一般の方がストレスを減らしたり、対人関係の改善をしたり、気持ちを楽にしたりする健康法としても活用可能です。
【認知行動療法のメリット】
・比較的短期間で効果が表れる
・エビデンス(根拠)があり、効果があることが実証されている
・再発を防ぎ、また予防効果も高い
・薬物療法のような副作用がない
・オンライン面接でも実施できる
【認知行動療法のデメリット】
・実施できるカウンセラーが少ない
・ホームワークなどをするため負担が大きい
・人生の振り返りや生き方の悩みといった実在的・哲学的な課題に対しては無力
・曝露療法などの一部の技法では症状が悪化することがある
b、動機付け面接法
指示的でありつつも、患者中心的で進めなければなりません。そして、患者は自らが工夫し自らが解決するリソースを持っており、それを掘り出すことに苦心する必要があります。よくなりたいという動機がない患者はおらず、小さいものであってもよくなりたいという動機は必ず存在します。
適切な照らし返しや振り返り、介入により、潜在的にある動機を賦活するために特化した心理療法が動機付け面接といいます。
(3)自助グループへの定期参加
ギャンブル依存症を治療するための自助グループへの定期参加は、薬物治療やカウンセリングと同時に行う必要があります。
このグループは、ギャンブル依存症を単独で改善するのは困難のため、治療を目的に同じ症状の人たちが結成した全国的な組織です。同じ目的を持つ人のグループへ参加することで、症状改善に向けた意識を高めることが出来ます。
借金をして、ギャンブルを続け、会社を辞め家族と離れ、一人孤独となった人が定期的に会合を行っています。過去と現実に素直に向き合い、これからの人生で希望を取り戻せるように、前向きに話し合う会です。もちろん、匿名で参加できますので名前や年齢などは話す必要もありません。
まとめ
今回はギャンブルを辞めたいのに辞められないと悩む方向けに書かせていただきました。
日本だけではなく世界的にギャンブルを辞めたいのに辞められない方が多くいるため、社会問題となっています。
ギャンブルをちょっと楽しむだけの目的で始めただけなのにこんな風になるとは思わなかった…
とショックを受けている方もいらっしゃるかもしれませんが、現状を改善することで、将来もっと良い状況が待っているかもしれません。
依存症となってしまうと気持ちや気合だけでは難しいところがあるということをわかっていただけたのではないでしょうか。
ご家族がいらっしゃって、支えてくれそうな方がおりましたら、ご家族の支えが今後重要となりますので、是非ご家族と一緒にこの記事をご覧いただければと思います。
たくさんの記事がある中から、今回は私の記事をお読み頂きありがとうございます。
少しでもお役に立てていると嬉しいです。